意外と深いバリ島の歴史
かいつまんでご紹介します
バリ島観光の前に、ちょっとバリ島の歴史を勉強してみましょう。
バリ島の歴史は意外と古く、紀元前300年前にはここに人が住んでいたという証拠があるそうです。
その後、ジャワ島経由でヒンドゥー教が伝わってきたり、ジャワの王国に支配され、オランダの植民地となり、第二次世界大戦後独立したりと多くの出来事を経て、今のバリ島があります。 このページでは、バリ島の歴史をご紹介いたします。歴史を知っておけば、バリ島観光もより楽しくなりますよ
有史以前のバリ島
- 紀元前300年ごろ
- 東アジアで発達していたドンソン文化(青銅器文化)が、バリ島にも影響を及ぼす。
現在プナタランサシ寺院に安置されている銅鼓もこの時代の品物と言われている。また、稲作文化もこの時代に広まった。
ヒンドゥー教の伝来
- 4~5世紀ごろ
- ジャワ島との交流が盛んになり、政治はジャワ王の影響が強くなる。
このころに、ジャワ島を通じヒンドゥー教、仏教がバリ島に伝来する。 - 8世紀初頭
- ヒンドゥー教の高僧ルシ・マリカンディアがアグン山詣でのためバリ島に渡り、その途中チャンプアンに立ち寄り、グヌン・ルバ寺院を建立する。
ルシ・マリカンディア僧が立ち去った後も、弟子たちがこの地に残り、ウブドの街を作っていく。
アグン山を訪れたルシ・マリカンディアは、その後バンジャールやスバック(水利組合)の基礎を作っていくが、その後の歴史については、不明な部分が多い。
ジャワ王朝の影響とマジャパヒト王国の滅亡
- 913年ごろ
- スリ・クサリ・マルデワによりマルデワ王朝が興り、バリ島全土を支配する。
- 11世紀ごろ
- マルデワ王朝と東ジャワのクディリ王朝の繋がりが強くなり、多くのジャワ文化がバリ島に伝わる。このころ高僧クトゥランにより、カヤンガン・ティガ(村にある3つのお寺)、家寺などの習慣がバリ島に伝わる。
- 1248年
- 東ジャワのクディリ王朝を滅ぼしたシンガサリ王国にバリ島は征服されるが、8年後そのシンガサリ王朝が滅びたために、再びマルデワ王朝による支配がはじまる。
- 1342年
- シンガサリ王国を滅ぼしたインドネシア最後のヒンドゥー教王国マジャパヒト(マジャパイト)王国がバリ島を征服する。
マルデワ王朝は滅び、マジャパヒト王国の影響力が強いゲルゲル王朝が設立され、バリ島は間接的にマジャパヒト王国に支配される。 - 16世紀
- マジャパヒト王国がイスラム勢力により衰退すると、王国の貴族、僧侶、工芸師などがバリ島に逃げてくる。
その事により、ジャワヒンドゥー教の影響が強い現在のバリ・ヒンドゥー文化が確立する。
また、その結果ゲルゲル王朝は他の島から影響を受けないバリ島独自の王国となる。
このころ、ジャワより高僧ダン・ヒャン・ニラハタがバリ島を訪れ、タナロット寺院やウルワツ寺院などを建立する。
バリ島王国時代
- 1651年
- 家臣の謀反などにより、ゲルゲル王朝が朝廷をクルンクン(現在のスマラプラ)に遷都する。
前後して、ゲルゲル王朝の力が衰退し、各地の実権はその土地の貴族、豪族の手に渡ってしまう。 - 17~18世紀
- 各地の貴族・豪族が独自の王国を乱立し、バリ島には8つの王国ができる。
クルンクン王国・カランガッサム王国・ギャニャール王国・バドゥン王国・タバナン王国・バンリ王国・ムングィ王国・ブレレン王国
(ムングイ王国は後に消滅し、残った7つの王国がバリ州の県となる)
オランダ植民地時代
- 19世紀
- オランダによるバリ島植民地化が進み、各地の王家を支配下に置くようになる。
- 1849年
- ブレレン王国ププタン(※)
- 1906年9月20日
- バドゥン王国ププタン(※)
- 1908年4月20日
- クルンクン王国ププタン(※)
これにより、すべての王国はオランダ軍の支配下となり、オランダはバリ島全土を植民地とした - 1920年
- オランダ王立郵便船会社の定期船がシガラジャ港に就航。
バリ島がオランダを通じ広くヨーロッパに紹介され、バリ島観光が始まる。
ウォルター・シュピースやルドルフ・ボネ等多くの芸術家たちがバリ島ウブドに滞在し、西洋文化と融合したウブド芸術が確立していく。
第二次世界大戦と独立
- 1942年2月
- 日本軍がバリ島の侵攻を開始する。
バリ島沖海戦を経てわずか20日間でバリ島にいたオランダ軍は全面降伏し、日本軍によるバリ島統治が始まる。 - 1944年9月7日
- 当時の日本国小磯首相が、インドネシアに対する将来の独立容認を謳った、いわゆる「小磯声明」が発令され、これによりインドネシアの独立運動が活発化する。
- 1945年4月
- スカルノ氏がバリ島来島。インドネシア独立に向け、演説を行う。
バリ島内にも、独立の気運が高まる。 - 1945年8月17日
- スカルノ氏がジャカルタにてインドネシア共和国の独立を宣言する。
- 1946年3月
- 再び植民地化を狙うオランダ軍がバリ島に上陸し、各地でゲリラ戦が勃発する
- 1946年11月20日
- バリ島西部のマルガ(現タバナン県)にて、イ・グスティ・ングラ・ライ中佐が率いる義勇軍94名がオランダ軍との戦いで全滅。
この義勇軍には、旧日本軍の残留兵士も加勢しており、この事もあってバリ人の対日感情は良好と言われる。
また、ングラ・ライ中佐はバリ島では英雄とされ、国際空港やバイパスにその名前が冠され、旧Rp50,000札の肖像にもなっている。
マルガにある英雄墓地には、独立戦争で戦死した人々1,372名が埋葬されており、その中には、義勇軍に加勢した12名の旧日本軍兵も埋葬されている。 - 1946年12月
- ゲリラ戦を鎮圧したオランダはバリ島を親オランダの「東インドネシア国」帰属の自治地域として間接統治をおこなうようになった。
が、その後も、各地で反オランダ勢力とのゲリラ戦が起こる。 - 1950年
- インドネシア共和国の独立を持ってバリ島は共和国に組み込まれる。しかし、バリ島社会は大いに乱れ、特に国民党と共産党による政治対立が全島に及んだ。
リゾート地としてのバリ島
- 1965年9月30日
- 共産党勢力によるクーデター未遂事件(9月30日事件・G30S)勃発。
この事件を契機に、スカルノ氏は失脚し、スハルト氏による開発独裁時代となる。 - 1966年
- サヌールに日本の敗戦賠償金によりバリ・ビーチ・ホテル開業
- 1967年
- ングラ・ライ国際空港開港
- 1983年
- 観光客の増加による無計画なバリ島開発を抑制するために、ジャカルタ中央政府はヌサドゥアにパッケージ型高級リゾートを開発する政策を取り、その政策の元ヌサドゥア・ビーチホテル開業。
その後、ヌサドゥアエリアにはメジャーなホテルチェーンが多く参入し一大リゾートエリアに発展した。 - 2002年10月12日
- クタエリアにて、自爆テロ発生(犠牲者202名)
- 2005年10月1日
- ジンバラン、クタエリアにて同時多発自爆テロ発生(犠牲者23名・実行犯含む)
- 現在
- 2002年、2005年のテロのため一時期は数が減った観光客も2007年以降毎年10%以上の伸び率で増加し、バリ島は現在年間250万人以上の観光客が訪れる、世界でも有数のリゾート地となりました。
ププタン(Puputan)とは
ププタンとはバリ語の「終焉(Puput)」を語源とする「血の最後の一滴まで、敵に対して抵抗すること」と言われている。
オランダ軍がバリ島を植民地化するために、各王国を攻撃した際、圧倒的武力差があるなか、いくつかのバリ島王族は降伏を選ばず、このププタンを選んだ。
銃器を持った多くのオランダ軍に囲まれた王族たちは、王族ゆかりの寺院で神への祈りをすますと、王宮(プリ)に火をはなった。
老人や病人はクリス(聖剣)で自害したと聞く。
燃え盛る王宮を後に、綺麗に着飾った王はみこしに乗り、ガムランの音が鳴り響く中、王宮の門からオランダ軍の前に行進を行う。
その後には、重臣や婦女子たちが続いて行った。
制止の命令を全く聞かず近づいてくる行軍に恐怖を覚えたオランダ軍は、銃弾を行進する王たちに浴びせた。
次々と倒れる人々を乗り越え、さらに行進は続き、オランダ軍の銃弾は行進に参加したすべての人々が倒れるまで続いた。この惨劇を「ププタン=死の行進」と人々は伝えた。
ブレレン王国、バドゥン王国、クルンクン王国の王族たちは、このププタンにより全員殉死し、オランダ軍はバリ島全土を支配下に置いた。
しかし、無抵抗な王たちを圧倒的な武力で皆殺しにしたオランダ軍の行為は世界的に非難を浴び、オランダはバリ島を植民地化したにもかかわらず、バリ島の伝統文化を保全する政策を取ることになった。
デンパサールにあるププタン広場はバドゥン王国のププタンの現場であり、記念碑が建っている。
また、クルンクンのスマラプラ宮殿横には、クルンクン王国のププタン記念碑があり、内部にはププタンの様子が描かれたジオラマがあり、現地を訪れた際はぜひ立ち寄って頂きたい。
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