体験日:2016年8月20日
バリ島の特産品の中にコーヒー豆があります。
キンタマーニ高原など標高の高い所にはコーヒー農園が何か所もあり、その中には、コーヒーを即売しているところもあります。
以前からバリ島にはコーヒーを即売する農園が何か所もありましたが、最近このコーヒー農園がかなり増えてきました。
コーヒー農園が増えてきた理由の一つがルアックコーヒー(コピ・ルアック)です。コーヒー好きの方なら、幻のコーヒーとしてすでにおなじみでしょう。
ルアックコーヒーとはルアック(ジャコウネコ)の糞に混ざっているコーヒー豆。このルアックは、コーヒーの実が大好きで、真っ赤に熟したコーヒーの実を探して食べます。お腹の中で果肉の部分は消化されますが、種にあたるコーヒー豆は消化されずに糞に混ざって出てきます。
その豆を奇麗に洗い焙煎したのがルアックコーヒーです。 ルアックのお腹の中で果肉が消化される際、コーヒー豆に独特の風味がついて、普通のコーヒーよりずっと美味しくなるそうです。
以前はコーヒーの森の中に入り、野生のルアックの糞を探していました。そのためルアックコーヒーの生産量は少なく、幻のコーヒーとして大変高値で取引されていたのですが、近年ルアックを農園で飼育し、コーヒー豆を取る技術が開発され、ぐっと安くなったそうです。 こうして、幻のコーヒー、ルアックコーヒーがより身近になってきたことも、バリ島にコーヒー農園が増えてきた一つの原因だそうです。
さて、今回お邪魔したのはバリプリナ(Bali Pulina)というコーヒー農園です。有名なテガラランライステラスから北に数分行ったところにあり、キンタマーニ高原観光やテガララン観光の際に手軽に立ち寄れるコーヒー農園ということで人気が出ています。
キンタマーニ高原からウブドに向かい、テガラランの少し手前の右側にバリプリナ農園があります。取材した日もたくさんの車が止まっていました。
駐車場を通り農園内に入ると、周囲は沢山の木々が茂り、ジャングルの中にいるような感じです
園内にはコーヒーの木はもちろん、いろいろなフルーツや植物がなっています。 写真の大きな実はチョコレートの原料になるカカオです。バリ島はカカオ豆の生産でも有名なんですよ。
園内を進んでいくと農園のスタッフが、いろいろ説明をしてくれます。 この檻の中にいるのがルアックです。夜行性なので昼間はだいたい寝ているそうです。 檻の中には餌となるコーヒーの実とコーヒー豆が混ざった糞が落ちていました。
収穫したコーヒー豆は奇麗に洗い、乾燥した後焙煎します。 こちらは、昔ながらの焙煎のカマドです。昔はこのようなカマドでコーヒー豆を焙煎していましたが、いまは機械で焙煎しているそうですよ。
農園の中にあるコーヒーのお店には沢山の観光客が来ていました。
こちらの農園が人気の理由が、この眺望です。農園は渓谷の上の方に立っており、眼下にはジャングルや棚田が見渡せます。
お店の奥にはこんなウッドデッキがあり、ここから素晴らしい景色が眺められます。
渓谷の中に点在するライステラス(棚田)。混んでいるテガラランを避け、ここでライステラス見物をする観光客も多いそうです。
こちらの農園では無料でコーヒーのテイスティング(試飲)ができます。
一般的なバリコピの他、ジンジャーコーヒーなどのフレイバーコーヒーや紅茶など8種類の飲み物と、スナック(バナナチップス)が楽しめます。
※テイスティングコーヒーは1グループで1セットとなります。
ただし、さすがにルアックコーヒーは無料というわけにはまいりません。ご希望の方はRp50,000で、レギュラーサイズのルアックコーヒーが楽しめます。 試飲したコーヒーや紅茶の中で気に入った物があれば、Rp20,000でレギュラーサイズのものが追加注文できます。
また、Rp40,000でピサンゴレン(バナナフリッター)などのスナック類も追加注文できます。
<ご注意> ガイドさんやカーチャーターのドライバーさんと一緒に行けば、入場料は無料となりますが、観光客だけで行くと、入場料Rp100,000がかかります。(テイスティング8種類+レギュラーコーヒー1杯+スナック付き) こちらに行かれる際は、必ずガイドさんたちと一緒に行くようにしましょう。
コーヒーのお店を出て、帰り道の途中に売店があります。
こちらでは、コーヒー店で試飲されたコーヒーが販売されております。
幻のルアックコーヒーも販売しております。
景色を楽しみ、コーヒーを楽しんで、お買い物をしておよそ1時間くらいです。 テガラランのすぐ近くにありますので、ウブド~キンタマーニ高原観光の際、ぜひお立ち寄りくださいませ。
※本体験記は2016年8月22日の体験に基づいて投稿いたしました。 時期によっては、料金や内容が変わっていることがございますので、ご了承願います