2022年3月9日より、バリ島は入国者の隔離滞在を0日に、そして事前ビザ申請が不要となりました。
今回は、この規制緩和を受けてバリ島入国に必要な条件、書類そして入国手順などについて紹介します。
この規制緩和は現時点ではバリ島、バタム島、ビンタン島に限り行っており、インドネシア国内のその他のエリアについては該当いたしません。ジャカルタ等他のエリア経由での入国の場合は今回の規制緩和は適応されませんのでご注意ください。
また、テストケースでの対応ですので、感染状況等によっては急に規制が変更になることがあります。
渡航に際しては最新情報を確認されることをお勧めいたします。
本記事の情報は2022年3月9日によるものです
本記事の情報は2022年3月20日によるものです。
バリ島入国の条件
バリ島に入国するためには以下の条件をクリアする必要があります。
入国時にビザを取得すること
KITAS,KITAPを所持していない旅行者は、ビザが必要です。
ビザは従来のB211Aビザ(スポンサー、事前取得必要)以外にVOA(到着ビザ)の取得が可能になりました。
VOAは到着空港で取得し、取得費用はRp500.000で30日間滞在できます。
VOA取得にはパスポートと帰国便の航空券が必要です。
ワクチン接種2回以上
ワクチン接種が2回済んでおり、2回目の接種から14日以上経過している事。
ブースター接種はしてもしなくてもよいという事です。
また事前に以下サイトを通じてワクチン接種証明書の登録が必要です。
>>インドネシア保健省サイト
インドネシア保健省サイトにアクセスすると、画像のようなログイン画面が開きます。
初めてログインする方は、「Register here」をクリックして新規登録画面に行きます。
新規登録画面で必要事項を入力し、「Sign up」をクリック。
入力したe-mailアドレスに確認メールが来ますので、メール内の「Conferm account」をクリックして登録完了
再度ログイン画面が出るので、先ほど登録したe-mailアドレスとパスワードでログイン。
「+ Apply new verfication request」をクリックしてワクチン接種証明書の新規登録画面に進みます。
新規登録画面で、名前、パスポートナンバー等個人情報、接種ワクチンデータの入力と、パスポート写真、1回目と2回目の接種証明書写真をアップロードして登録をしていきます。
ワクチン接種証明書の登録とPuduliLindungiとの紐づけに関して、インドネシア保健省より解説書がWebで公開されています。
日本語の注釈もありますので、以下リンク先を参考にしてください。
外国のワクチン接種証明書の認証手続き(インドネシア保健省)
<追記>2022/03/21
実際3月8日以降にバリ島に到着した旅行者に確認したところ、インドネシア保健省サイトでワクチン接種証明書を登録しなくても、入国時にトラブルにはならなかったそうです。また、登録してもなかなか登録済みの連絡が来なかったそうです。
システムがまだちゃんと稼働していないようですが、念のため登録はしておいた方が取以下と思います。
PCR検査で陰性の事
渡航前(日本出発前)48時間以内に行ったPCR検査で陰性である事。
この時のPCR検査は咽頭ぬぐい式で、陰性証明書は英文で医療機関及び医師のサインが必要です。
検査キットによる自主検査や医療機関以外の検査は無効とされています。
USD20,000以上の医療保険に加入している事
新型コロナ感染症の治療並びに病院への移送費用をカバーできる支払限度2万米ドル以上の医療保険に加入している事。
また、英文の医療保険証書も必要になります。
クレジットカード付帯保険でも上記条件を満たしていれば構いません。
政府指定ホテルには、宿泊+PCR検査(2回)+空港送迎+30日間有効の旅行保険がパックされた宿泊パッケージを扱っているホテルがあります。このパッケージを利用されることを強くおススメします。
政府指定ホテルに3泊4日以上の宿泊予約をしている事
入国後、隔離滞在は行いませんが、政府指定のホテルに3泊4日以上宿泊をしなくてはいけません。
各自もしくは旅行会社経由でホテル予約をし、予約確定書類が必要になります。
政府指定ホテルリストは以下リンク先にあります。
CHSE Certified Hotels In Bali
ただし予約される際に、政府指定の隔離ホテルかどうか必ず確認してください。
また宿泊+PCR検査(2回)+空港送迎+30日間有効の医療保険がパックされたパッケージを扱っているホテルもあります。
パッケージ利用されると煩わしいPCR検査の予約や医療保険などをすべて手配してくれますので、パッケージを利用される事を強くおススメします。(パッケージを取り扱っていないホテルもありますので、そのようなホテルは避けた方がよいでしょう)
PeduliLindungiのインストールとeHAC登録
インドネシアのコロナ感染症管理アプリPeduliLindungiを各自のスマートフォンにダウンロード、登録をしてあること。
バリ島入国前にPeduliLindungi内のeHAC(電子健康状態報告書)に必要事項が入力されている事。
入国時並びに入国3日目にPCR検査を受ける事
入国時はデンパサール空港で、また入国3日目は市内の検査場(もしくはホテル)でPCR検査を受ける事。
入国時の検査結果はホテルに連絡が行きますので、それまでホテルの部屋から出ることはできません。
入国3日目のPCR検査結果は報告の義務はありませんが、出国時に陰性証明書の提示が必要です。
ホテルの宿泊費やPCR検査費用はすべて自己負担になります
ホテルの宿泊パッケージを利用すれば1回目のPCR検査(空港での検査)費用や2回目のPCR検査手配をホテルがすべて代行してくれます。
宿泊パッケージのご利用を強くおススメします。
バリ島入国の手順
ここでは日本出発からバリ島到着までの手順を簡単に解説します。
日本出国前にそろえておくもの
- ワクチン接種証明書(事前にインドネシア保健省サイトで承認を受けたもの)
- PCR検査陰性証明書(出発48時間以内に検査したもの)
- 指定ホテル宿泊予約確定書(3泊4日以上)
- 2万米ドル以上のコロナ対応医療保険証書(英文のもの)
- PeduliLindungiのダウンロード
日本出発時の手続き
航空会社のチェックインカウンターにて、準備した書類、パスポートを提出しチェックインを行います。
ボーディングパス(搭乗券)を受け取ったら、PeduliLindungiアプリ内のeHAC登録を行います。
飛行機内ではインターネットが使えないので飛行機に乗る前にeHAC登録は済ませておきましょう。
外国人がeHAC登録をする場合、ワクチン接種証明書とPCR検査陰性証明書のアップロードが必要になります。
あらかじめスマホ内に各証明書ドキュメントを保存しておきましょう。
ホテルの宿泊パッケージご利用の方はホテルから宿泊予約書とコロナ対応医療保険証が送られてきます。
バリ島到着後の手続き
バリ島到着後は以下の手順に沿って手続きを行います。
- 空港到着・降機(降機する順番について指示があります)
- 書類の検確認(事前に準備したワクチン証明書やPCR陰性証明書、ホテル予約票、医療保険証などの書類確認)
- e-HACの確認(e-HACを登録するとQRコードが表示されるので、そのQRコードを見せます)
- PCR検査(1回目)・検査が終わったらすぐ次の工程に進みます
- VOA(到着ビザ)取得・取得費用はRp500.000で30日まで滞在可能です
- 入国審査・税関検査
- ホテルへ移動
- 1回目のPCR検査結果が出るまでホテルの部屋で待機(外出禁止)
- PCR検査の結果が陰性なら自由に観光
- 入国3日目に2回目のPCR検査
- PCR検査の結果が陰性なら自由に観光
入国時の注意点
降機後の書類チェックが終わるとQRコードがプリントされたレシートが渡されます。
この後の手続きの際、このQRコードで本人確認をするので、帰国するまでなくさないようにしてください。
eHACですが、登録するとQRコードが表示されますので、入国時に係員にこコードを掲示します。
バリ島の空港内は無料Wifiが飛んでいますが、うまく使えない事もありますので、eHACのQRコードはスマホ内にダウンロードしておくことを強くおススメします。
1回目のPCR検査の結果が出る前にホテルに移動は可能ですが、結果が出るまではホテルの部屋から出ることはできません。
1回目のPCR検査の結果はeHACで登録したメールアドレスに来ますので、受信できるようにしておきましょう。
ホテルの移動方法は指定はありませんが、ホテルの送迎サービスを使う事をおススメします。
ホテルによっては宿泊+PCR検査(2回)+空港からの送迎+30日間有効の医療保険がパックされたパッケージを扱っているところがあります。このパッケージの利用を強くおススメします。
2回目のPCR検査ですが、陰性の場合は報告義務はありません。
ただし出国時に2回目のPCR検査陰性証明書の提示が必要です。
1回目、2回目のPCR検査で陽性が出た場合
・無症状、軽症の場合は指定ホテルか医療施設で隔離
・中~重症の場合は指定病院で治療
隔離滞在、治療後に陰性となれば自由に観光をすることができます。
健康上の理由でワクチン接種をしていない方は、PCR検査結果が陰性でも7日間の隔離滞在をして頂きます。
また、入国時に医療機関からのワクチン未接種理由書の提示が必要です。
KITAS,KITAPをお持ちの在住者はホテルではなく自宅での待機が可能です。
ただし入国時に住所がわかるもの(KITAS、SKTなど)の提示が必要です。
日本帰国時の隔離等
2022年3月9日現在インドネシアは検疫所長の指定する国・地域26カ国内に含まれています。
その為、ワクチン接種回数により、以下の隔離対応をすることになります。
詳細はこちら>>入国後の自宅待機期間の変更等について|厚生労働省
ワクチン3回接種(ブースター接種)が済んでいる人
強制隔離はありません。
入国後に自宅等の待機場所で7日間の待機をして頂きます。
待機3日目に近隣の検査機関にて自主的にPCR検査をして頂き、陰性証明を提出すれば、4日目から待機完了となります。
入国後自宅等待機場所までの移動は公共交通機関が使えます。
ただし24時間に内に移動し、なるべく最短距離を移動します。
待機中はMySOSアプリにより、健康状態や居場所報告をします。
ワクチン接種が2回の人
入国後、検疫所長が定める場所(隔離ホテル)にて3日間の隔離待機をします。
3日後にPCR検査を行い、陰性の場合は隔離終了、自由に移動して頂けます。
隔離待機中はMySOSアプリ等で健康状態等の報告をして頂きます。
日本帰国時に必要な書類
- ワクチン接種証明書
- 出国72時間前以内に受けたPCR検査陰性証明書
- MySOSアプリのダウンロードおよび登録
- MySOSアプリ内の質問票、誓約書を記入
日本帰国時の注意事項
日本政府が認定するワクチンの種類
- ファイザー
- アストロゼネカ
- モデルナ
- ヤンセン
日本政府が指定するブースター接種
- ファイザー
- モデルナ
日本政府が認定するワクチン証明書の条件
- 政府など公的機関が発行したもの
- 日本語もしくは英語が併記されているもの
- 氏名、生年月日、ワクチン名もしくはメーカー名、接種日、接種回数がわかるもの
生年月日はパスポート番号でも可
電子データー(PDF,Jpegなど)で可(プリントしていなくてもよい)
ファストトラック(Fast Track)
日本到着16時間前までにMySOSに入国に必要な書類を登録しておけば、入国時の手続きが簡単になります。
- MySOSアプリをスマートフォンにインストール
- アプリ内で質問票、誓約書を記入
- アプリにワクチン証明書、PCR検査陰性証明書を登録
- アプリ入力後審査を受けます
- 審査結果が合格(グリーン)ならば、入国時の手続きでアプリ画面を見せるだけでOK
ファストトラックの詳細は>>ファストトラック