新型コロナ感染症対策のため、バリ島渡航が制限されている現在
デンパサール空港の国際線就航も再開されましたが、隔離やワクチン接種などが必要で、まだまだ気軽にバリ島に渡航する状況ではありません。
そんななか、当社スタッフが日本に一時帰国をしましたので、その時の体験をご紹介します。
日本~バリ島への渡航での必要書類や手続きなど、参考にして頂けると幸いです。
今回ご紹介するのは、バリ島を9月末に出発し、ジャカルタ経由で日本へ。
そして日本を10月後半に出発し、ジャカルタで隔離滞在を行った後バリ島に到着という行程です。
日本滞在の方がバリ島渡航される場合と条件が違いますが、手続きや書類はほぼ同じですので、参考になると思います。
また、渡航条件や隔離規定、必要書類などは刻一刻と変わっております。
このブログ記事は2021年9月から10月にかけての状況をご紹介しております。
実際に渡航される場合、記事内容と変更になっている事もありますので、最新の情報をご確認いただきますよう、お願いいたします。
また、渡航者はバリ島在住者でKITAS(居住許可)ホルダーです。
渡航ビザが不要と一般旅行者と違う事もございますが、本記事内では一般旅行者という仮定で解説しており、補足としてKITASホルダーの場合も記載しております。
ご理解、ご了承願います。
日本からバリ島渡航
必要な書類
訪問ビザ
通常時はビザ免除制度にて30日以内の観光滞在時はビザ取得は不要でした。
また、空港にてVOA(到着ビザ)を取得すれば最大60日の滞在が可能。
しかし、現在このビザ免除制度およびVOAは停止中です。
そのため、外国人がバリ島に渡航するためには訪問ビザ(B211Aビザ)の取得が必要です。
このビザは60日間の滞在が可能で、また延長手続きを取れば最長180日間滞在できます。
訪問ビザは、バリ島内のビザエージェントに依頼して取得します。
ビザはエージェントからPDFファイルの形でメールで送られてきます。
これをプリントアウトして渡航時には持参してください。
※バリ島在住者で有効なKITAS(居住許可証)を所有している方はこのビザは不要です。
ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)
コロナワクチンを規定回数接種したことを証明するワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)が必要です。
ワクチンパスポートは、接種を行った自治体に申請すると取得できます。
渡航用の英文証明書が必要ですので、申請時には「渡航用のワクチンパスポート」と念を押してください。
2021年10月13日に規定が一部変わり、ワクチン接種後14日以上経過しないとインドネシア入国ができなくなりました。
ご注意ください。
※バリ島滞在者で、ワクチン未接種もしくは1回しか接種してないという方は、在インドネシア大使館にご相談ください。
PCR陰性証明書
飛行機搭乗の3×24時間(72時間)前以内に検体接種したPCR検査の陰性証明書(原紙)が必要です。
この陰性証明書は、医療機関にて検査が行われ、英文で表記された渡航用の物です。
検査機関名や住所、医師の署名が必要となります。
検査方法は咽頭ぬぐい式(綿棒で鼻の穴の中をぬぐう方法)が推奨されています。
抗原検査や簡易検査の証明書は使えませんので、検査時にインドネシア渡航に使えるか確認をしてください。
証明書は原紙が必要です。必ず原紙をお持ちください。
隔離ホテルの予約確認書とQRコード
インドネシアは海外からの渡航者に対し4泊5日の隔離ホテル滞在を義務付けています。
この隔離ホテルは渡航者が自分で予約し費用負担をします。
隔離ホテルの予約がちゃんと行われているか証明するために、予約確認書が必要です。
隔離ホテルは、政府が公表しているホテルリストの中から選択します。
各ホテルは4泊5日の隔離パッケージを用意しているので、そのパッケージを予約しましょう。
予約が完了すると、ホテルから予約確認書とQRコードが送られてきます。
予約確認書は、プリントアウトして持参してください。
QRコードはジャカルタの空港で使いますので、スマホに保存しておいてください。
ホテルの隔離パッケージの内容
・4泊5日の滞在
・3度の食事(お弁当かルームサービス)
・2回のPCR検査(1回目は到着空港、2回目は滞在4日目にホテルの部屋で実施)
・1日4~5枚のランドリーサービス
・空港からホテルまでの片道送迎
ホテルのランクや部屋の広さによって料金は違いますが、だいたいRp5.000.000~Rp15.000.000程度です
※KITASホルダーも4泊5日の隔離滞在が必要となります。
日本の空港での手続き
日本の空港ではそれほど大したことはしません。
空港入り口では通常の荷物検査(保安検査)時にPCR陰性証明書のチェックがあるだけです。
飛行機のチェックインカウンターでは、パスポートと飛行機のe-チケットの他に、必要な書類一式を提示します。
カウンターにて書類チェックが行われ、問題がなければボーディングパスが発行されます。
書類に不備があると、搭乗が拒否され出国できません。
・ワクチンが規定回数打っていなかった。
・ワクチン接種から14日経過していなかった
・PCR陰性証明書が海外渡航用出なかった。
といった事から搭乗できなかった人もいますので、ご注意ください。
インドネシア入国時にeHAC(電子検査報告)のチェックが行われます。
飛行機搭乗前にeHAC登録をしておくといいでしょう。
eHACについては先月のバリ島ニュースで解説していますので以下リンク先を参考にしてください。
eHACについて
ボーディングパスをもらったら、後は通常通り、出国検査、手荷物検査を受けて飛行機に搭乗します。
飛行機の中での手続き
飛行機の中では、税関申告書と健康状態報告書が配られます。
健康状態報告書は、eHAC登録をしている方は必要ありません。
CAさんがeHAC登録しているか尋ねてきますので、登録していればその旨回答しましょう。
税関申告書は通常通りのものです。
税関申告書の書き方は以下のサイトを参照してください。
税関申告書の書き方|ガルーダインドネシア航空
ジャカルタの空港での手続き
※バリ島の空港は国際線就航が再開されましたが、まだバリ島行きの航空便がないため、具体的な手続き方法がわかっておりません。
この記事ではジャカルタ経由の場合の手続きを解説します。
ジャカルタ空港に到着したら、書類チェックやPCR検査などが行われます。
以降、手続きなどを順番に解説していきます。
管理タグの発行
飛行機を降りたら、まず最初の窓口でボーディングパスとパスポートを提出し、管理タグを発行してもらいます。
このタグには飛行機の便名、到着空港、到着日、氏名、性別、生年月日、パスポートナンバー、国籍が記載されQRコードが印字されています。
以降、各手続窓口ではこのQRコードで管理され、また空港内に何か所もあるチェックポイントでもこのQRコードをスキャンし、手続き漏れが無いようにしています。
管理タグは空港を出るまで各所で使いますので、パスポートと一緒にすぐに取り出せるようにしておきましょう。
各種書類の検査
日本から持ってきたワクチンパスポート、PCR陰性証明書の確認が行われます。
また、隔離滞在ホテルの予約も確認されますが、この時ホテルから送られてきたQRコードのスキャンを求められますので、スマホの電源を入れて保存してあったQRコードを表示させましょう。
PCR検査
書類のチェックが終わったらPCR検査を受けます。
ドクターによる、咽頭ぬぐい方式(綿棒で鼻の中とのどの粘膜を採取する方法)での検査になります。
検査自体は1~2分で終了します。
入国審査、関税検査
PCR検査が終わったら、通常通りの入国審査と税関審査が行われます。
ここでも、最初に作ってもらった管理タグが必要になります。
隔離ホテルガイドと合流・待機
税関審査を抜けると、到着フロアーに出ます。
ここに隔離ホテルのスタッフが待っていますので、スタッフを探しましょう。
スタッフと合流したら、すぐにホテルに移動できるのではなく、先ほど受けたPCR検査の結果が出るまで、このエリアで待機します。
PCR検査の結果はホテルスタッフが確認してきてくれますので、椅子に座ってゆっくりと待ちます。
このエリアにはコンビニもあるので、隔離ホテルで食べるお菓子やカップ麺などを買っておいてもいいでしょう。
PCR検査の結果が出たらガイドさんと一緒にホテルに移動します。
空港出口にもチェックポイントがあり、管理タグのスキャンを求められます。
飛行機の着陸から、空港を出るまでおよそ2時間程度でした。
その時の渡航者数が多いとPCR検査の処理が遅くなり待機時間も伸びるそうです。
隔離ホテルで
ホテルの専用車で隔離ホテルに到着したら、4泊5日の隔離滞在のスタートです。
4泊5日ですので、10月1日にジャカルタに到着したら、10月5日にはバリ島へ移動ができます。
※11月2日に海外からの入国者の隔離日数を5日から3日に短縮するというニュースが飛び込んできました。
また、詳細がわかりましたら、こちらでご報告いたします。
ホテル受付
通常の受付カウンターではなく、会議室などに作られた特製の受付にてチェックインを行います。
氏名などが書かれた書類(誓約書のようなもの)にサインをし、パッケージ費用を支払ったらチェックイン完了。
手首に管理用リストバンドを付けて、部屋まで移動します。
荷物の運搬などはスタッフが手伝ってくれます
隔離中の行動
待機中は部屋から出ることはできません。
防犯上、室内からドアを開けることはできますが、部屋からは出ないようにくぎを刺されます。
隔離中はプールやジムなどのホテル施設を使うことはできません。
室内でテレビを見たり、YouTubeを見たりして過ごします。
部屋の掃除はありません。
シーツやタオル類の交換が必要な場合は電話でフロントに依頼します。
新しいシーツなどを持ってきてくれますが、スタッフは部屋に入れないので、自分で交換することになります。
アメニティなども不足したら電話でフロントに依頼します。
ランドリーは、朝部屋の前に出しておけば夕方までに届けてくれます。
隔離中の食事
隔離中の食事はお弁当かルームサービスです。
時間になったら、部屋の前のテーブルに食事が置かれますので、各自それを取り食事をします。
準備ができたら、部屋をノックしてくれます。
食後の食器やごみなどは、部屋の前のテーブルにおいておけば片付けてくれます。
Grab FoodやGo Foodといったフードデリバリーは使えません。
家族や友人の差し入れは可能です。フロントに預けて、あとでスタッフが部屋に届けてくれます。
ホテルのルームサービスも頼むことができます。
ビール、ワインといったお酒もありました。
タバコを吸われる方は予約時に喫煙室をリクエストするといいでしょう。
お弁当だけでは足りない事もあるので、お菓子やカップ麺を買っておくといいと思います。
PCR検査
隔離滞在4日目の朝(朝食前)にドクターが部屋まで来て、PCR検査を行います。
咽頭ぬぐい式の検査となります。
検査結果は翌日の朝出ます。
検査結果報告とチェックアウト
滞在5日目の朝食後、ホテルフロントから電話でPCR検査結果が知らされます。だいたい9時から10じごろになります。
検査結果が陰性なら、すぐにチェックアウト可能です。
ホテルにもよりますが、12時ごろまでにチェックアウトするように言われます。
チェックアウトは、普通のホテルと同じです。
フロントに行き、ルームサービスなどの代金を支払います(ルームサービスを依頼した場合)
その後、隔離終了証明書と昨日行ったPCR陰性証明書がもらえます。
この書類は、このあとバリ島に向かう飛行機で必要ですので、すぐに取り出せるところにしまっておきましょう。
空港までの移動
ホテルチェックアウト後は自由ですので、すぐに空港に向かっても、途中レストランなどでランチをしてもOKです
空港に向かう交通機関ですが、地下鉄や空港鉄道などの利用もできます。
ただし、公共交通機関に乗る場合は、ワクチン接種証明書とPCR検査証明書の提示が必要ですので、タクシーやGrab Taxi,Go Carの利用をおススメします。
(10月現在、ジャカルタの空港鉄道は運休していました)
※在住者でPeduliLindungiにワクチン接種を登録してある人は、QRコードスキャンで公共交通機関の利用ができます。
ジャカルタ空港で
ジャカルタの空港はターミナル1~3まであります。
通常はスカイトレインという連絡鉄道で行き来ができますが、10月現在スカイトレインは運休中です。
ターミナル間の徒歩移動は大変なので、到着ターミナルは間違えないようにしましょう。
入り口でのチェック
空港のチェックインカウンターフロアー入り口で、ワクチン接種とPCR検査チェックを行っています。
PeduliLindungiにデータ登録してあるインドネシア人の方は無人のチェック機械でチェックをします。
外国人の場合は、係員のいる窓口に、ワクチン接種証明書、PCR陰性証明書をだしてチェックしてもらいます。
このチェックが終わったら、チェックインカウンターフロアーに向かいます。
チェックインカウンター
チェックインカウンターフロアーの入り口でX線による荷物検査があります。
パスポートと飛行機の予約書(e-チケット)がチェックされます。
国内線のチェックインは、PCやスマホによるWebチェックインか、飛行場内のチェックイン機械で行います。
預け荷物がある人は、バゲージドロッピン窓口で荷物を預け、クレームタグをもらいます。
手荷物検査と搭乗
搭乗ゲート手前で手荷物検査とPCR陰性証明書のチェックがあります。
検査が終わったら、搭乗ゲートで登場を待ちます。
搭乗ゲートなどで出発を待つ間に、eHAC登録を済ませておくと、バリ島到着後の手続きが楽になります。
バリ島の空港で
バリ島の空港に到着したら、すぐに降機できるのではなく、CAさんの指示に従い、10~15名ずつ飛行機からおります。
一度にたくさん降りると飛行場内の手続きが混乱するからだと思います。
eHAC検査
バリ島到着後、預け荷物引き取り所の手前でeHACの検査を行います。
あらかじめ登録したeHACのQRコードをスタッフがスキャンするだけですが、eHAC登録をしていなかったり、スマホの電源を切っている」人が多く、チェックポイントの前で渋滞になっている事が多いです。
飛行機を降りたら、すぐにスマホの電源を入れ、eHACのQRコードが出せるようにしておきましょう。
荷物受取
預け荷物を受け取ったら、バリ島の飛行場での手続きは終了です。
出口を出で、ホテルなどに移動しましょう。
バリ島から日本帰国
バリ島からはまだ国際便は出ていないのでジャカルタ経由となります。
また、日本も水際対策が継続中で、3日間の強制隔離や14日間の自主隔離があります。
日本の水際対策(隔離滞在)について
インドネシアから帰国した日本人には、3日間の強制隔離と14日間の自主隔離が義務付けられています。
ただしすでに規定回数のワクチン接種を済ませ、PCR検査陰性証明書があれば、3日間の強制隔離は免除され、さらに10日目に自分でPCR検査を受けることができれば自主隔離も短縮されます。
隔離滞在の日数計算について
日本の場合、到着した日を0日目として日数計算をします。
例えば10月1日に日本に到着した場合、10月2日が1日目となります。
その為
・3日間の強制隔離→3日目の朝PCR検査し陰性なら終了→10月4日に終了
・14日間の自主隔離→10月15日の深夜24:00に終了(16日から移動可能)
・10日間の自主隔離→10日目(10月11日)にPCR検査を受け陰性証明書を厚生労働省に提出した日まで
必要書類
日本に入国する場合には、最低でもPCR陰性証明書が必要になります。
またワクチン接種証明書は無くても構いませんが、その場合は3日間の強制隔離となります。
日本からバリ島に来られた方は、インドネシア入国時にワクチン接種証明書が必要なので、ワクチン未接種の方はいないかと思います。
※在住者や病気や年齢のために未接種の方もいらっしゃいますが、今回は全員ワクチン接種済みという事で話を進めさせていただきます)
ワクチン接種証明書
日本から来られた方は、インドネシア入国のためにワクチン接種証明書を取られているので、そのままそれを使います。
PCR陰性証明書
飛行機が出発する3×24時間(72時間)前以内に検体採取したPCR陰性証明書。
この証明書も、英文表記が必要で、検査医療機関やドクターのサインが必要です。
小さなクリニックや検査場での抗原検査や簡易検査は認められないことがあるので、注意してください。
サヌールにあるマンダラ病院なら、多くの在住者が利用していますので、おススメです。
ただし、マンダラ病院でも「日本帰国用の陰性証明書を作って欲しい」とはっきりと指定してください。
バリ島の空港での手続き
2021年10月現在、まだバリ島から出発する国際線は就航していません。
その為、まず国内線でジャカルタに移動し、そこで日本行きの国際線に乗り継ぎます。
空港ビル入り口の書類確認と荷物検査
空港ビル入り口では、ワクチン接種証明書とPCR陰性証明書のチェックが行われます。
在住者の方でワクチン未接種の方は、PCR陰性証明書のみの県債となります。
書類確認が終われば荷物のX線検査があります。
チェックインカウンター
国内線の場合、Webチェックインや機械でのセルフチェックインが求められます。
バゲージドロップカウンターで預け荷物を預けます。
その際、PCR陰性証明書の提示を求められます。
ボーディングパス検査とPCR証明書確認
チェックイン後、2階の搭乗フロアーに向かう前に、ボーディングパスのチェックポイントがあります。
同時に、再度PCR陰性証明書の提示が求められます。
手荷物検査
2階の搭乗フロアーの手前で、持ち込み手荷物のX線検査と身体検査を受けます。
ここでもまた、PCR陰性証明書の確認が行われます。
搭乗フロアーと搭乗ゲート
搭乗フロアーと搭乗ゲートは普段通りで、搭乗時もボーディングパスとパスポートのチェックだけでした。
ジャカルタ到着時にeHACのスキャンがあるので、出発前にeHAC登録をしておくといいでしょう。
ジャカルタの空港にて
eHACチェック
ジャカルタの空港に到着し、預け荷物受取会場の前でeHACのチェックがあります。
スマホを立ち上げ、eHACのQRコードを出しておきましょう。
ジャカルタの空港は広いためwifiの電波がうまく届かないことがあります。
その為、eHACアプリが立ち上がらない事もあるので、eHACのQRコードはスクリーンショットなどでスマホに取り込んでおくといいですよ。
国際線チェックイン
国際線チェックインフロアーでは、特別なチェックはありませんでした。
荷物のX線検査も行われていませんでした。
これは、国内線到着と国際線出発が同じターミナルだったからだと思います。(ターミナル3でした)
国内線到着と国際線出発が別ターミナルだと、荷物やPCR検査のチェックがあると思います。
※シティリンクやガルーダインドネシア航空の場合国内線も国際線も同じターミナル3になるようです。
国内線をAirAsiaなどにした場合、ターミナルが変わる可能性があるので、注意してください。
搭乗フロアーと搭乗ゲート
搭乗フロアーも搭乗ゲートも通常時とほとんど変わりません。
ただし、レストラン、カフェ、免税店などは通常時の1/3以下しか営業していませんので、空港で食事や買い物を考えている方はご注意ください。ラウンジの営業も少ないようでした。
日本の空港にて
日本の空港に到着したら、書類検査やPCRテストがあります。
今回は羽田空港の例を説明します。
到着後飛行機の中で
飛行機が着陸し、駐機場についてもすぐに降機することはできません。
検疫所スタッフが飛行機内に乗り込み、この後の手続きの説明と、書類を配布します。
書類は、強制隔離や自主隔離の誓約書と、手続きの管理カードになっています。
書類を読み、所定の項目の記載と署名をしてから、飛行機を降ります。
空港内で書類検査やアプリのインストール
飛行機を降りると、何か所か窓口があり、ワクチン接種証明書やPCR陰性証明書のチェックがあります。
PCR陰性証明書は原紙をこの窓口で回収されました
また、次のブースでは、スマホに隔離滞在に必要なアプリMySOSと接触確認アプリ(Cocoa)のインストールをします。
スマホがない方は空港内のレンタルショップでレンタルさせられます。
これらアプリのインストールと使い方は若いスタッフが丁寧に説明してくれます。
PCR検査
次のブースでPCR検査を行います。
PCR検査は唾液方式なので、検査キットが渡され自分で唾液を採取し、スタッフに提出するだけです。
検査結果の待機
手続きがすべて終わると、待合室でPCR検査の結果が出るのを待ちます。
PCR検査の結果が出ると、各人に付けられた管理番号で陰性であったことが告げられます。個人情報保護の観点から個人名を呼ばないようですね。
陰性の人はある程度のグループにまとめられ、入国審査、税関審査に向かいます。
入国審査、税関審査
入国審査、税関審査は通常通りでした。
帰宅もしくは強制隔離ホテルへ
規定回数のワクチン接種が終了し、PCR陰性証明書がある方は、自宅など待機場所での自主隔離となりますので、これで解散となります。
ただし、公共交通機関は使えませんので、自家用車、レンタカー、徒歩、ハイヤー(※)などでの移動となります。
強制隔離の方は、まとまって専用の大型バスで強制隔離ホテルに移動します。
※ハイヤーは、コロナ対策をしてある専用のチャーターカーです。事前予約が必要。
不特定多数の人が載るタクシーは使えません。
強制隔離ホテル
インドネシアからの帰国者で規定回数のワクチン接種をしておらず、PCR陰性証明書もない方は強制隔離ホテルでの3日間の強制隔離となります。
3日間というのは到着日を0日と数え、3日目に終了となります。
また、この強制隔離ホテルの手配、費用負担はすべて国が行います。
その為、隔離者はどこのホテルに行くのか、ホテル到着までわかりません。
強制隔離ホテルへの移動と受付
空港から強制隔離ホテルまでは、コロナ対策をした専用のバスで向かいます。
バスが出発してから、どこのホテルに向かうのか知らせてもらえます。
ホテルに到着したら、ホテルの会議室などで受付をします。
その際、隔離滞在のしおりなどを使って、3日間の滞在について説明があります。
説明が終わると、体温計を貸与してもらい、部屋に移動となります。
隔離中の行動
隔離中は部屋から出ることはできません。
防犯上、室内からドアを開けることはできますが、部屋からは出ないようにくぎを刺されます。
隔離中はプールやジムなどのホテル施設を使うことはできません。
室内でテレビを見たり、YouTubeを見たりして過ごします。
部屋の掃除はありません。
シーツやタオル類の交換が必要な場合は電話でフロントに依頼します。
新しいシーツなどを持ってきてくれますが、スタッフは部屋に入れないので、自分で交換することになります。
アメニティなども不足したら電話でフロントに依頼します。
洗濯ものですが、ホテル内のコインランドリーを使うことができます。
ただし、勝手に部屋を出るわけにはいかないので、事前にフロントに予約をして、決められた時間のみランドリーに行くことができます。
ホテルによってはランドリーがないところもあり、そのような時は自分でお風呂で洗うそうです。
隔離滞在中の食事対応
隔離滞在中の食事はお弁当が配られます。
部屋の前にテーブルがあり、時間になるとそこにお弁当とお茶が配られます。
配り終わると館内放送で案内があり、各自ドアを開けてお弁当を受け取ります。
食事後の容器やごみなどは、まとめてドアの前に出しておけば片付けてくれます。
滞在中はUber Eatsや出前館などのフードデリバリーは使えません。
ただし、宅配便の受け取りはできるので、西友などの通販でお菓子などを取り寄せる方もいるそうです。
室内には電気ポットがあるので、カップ麺など事前に用意しておくといいでしょう。
ただし、空港からホテルまで、コンビニなどに立ち寄ることはできないので、出発前に準備する必要があります。
強制隔離中の報告
強制隔離の受付で、健康報告のアプリのインストールを指示されます。
このアプリを使い、毎朝8時までに体温と体調の報告をします。
この報告は強制隔離が終了するまで毎日行います。
PCR検査と強制隔離の終了
強制隔離3日目の朝7:00にPCR検査が行われます。
この検査は唾液検査なので、検査が終わるまで歯磨きやうがい、飲食は禁止という事です。
7:00までにドアの入り口前に検査キットが配られます。
配り終わると放送が入りますので、すぐに唾液を採取して検査容器を密閉します。
その後、スタッフが各部屋に検査キットを回収に来ます。
検査が終われば歯磨きや飲食がOKとなります。
検査は昼過ぎに結果が出ます。
ただし、隔離滞在者が多いと検査終了に時間がかかり、結果報告が遅くなるそうです。
結果が陰性だと、その時点で強制隔離が終了となります。
荷物をまとめて、ホテルをチェックアウトしますが、そこで解散ではなく、到着した空港まで移動し、空港で解散です。
ホテルの滞在費などはすべて国が負担しますので、’チェックアウトと言ってもただ荷物をもってホテルから出るだけ。
そこから空港までは専用のバスで向かいます。
なお、当社スタッフの場合、午後2:00に陰性の報告が来て、午後3:00には羽田空港に戻れたそうです。
空港での解散
バスが空港に到着したら、そこで流れ解散です。
ただし、まだ自主隔離中ですので、公共交通機関は利用できません。
自家用車、ハイヤー、レンタカー、徒歩などで自宅等、自主隔離待機場所に向かいます。
また空港から、川崎、品川方面に向かう無料の周回バスが出ています。
当社のスタッフは、解散後自宅には帰れず、空港近くのホテルで自主隔離滞在を行いました。
その為、この周回バスでホテル近くまで移動したという事です。
自主隔離について
強制隔離を免除されても14日間の自主隔離が推奨されています。
また、3日間の強制隔離をした場合でも、入国後14日間の自主隔離をしなくてはいけません。
自主隔離の待機場所
自主隔離をする場所は自宅や親せき、友人宅、そしてホテルなどの宿泊施設です。
宿泊施設と言っても、ちゃんと個室があり、お風呂、トイレなどが教養になっているところは不可です。
寮やカプセルホテルのような宿泊施設はだめという事ですね。
当社のスタッフは空港そばのビジネスホテルで自主隔離をしたそうです。
自主隔離でできる事、できない事
自主隔離といってもずっと部屋にこもるわけではなく、ちょっとした散歩や必需品、食料品を買いに行くことは許されています。
ただし
・公共交通機関の利用
・レストランや居酒屋、カフェなどの店内で飲食する事
・人が多く集まる場所に行く事
などは自粛するように求められます。
自主隔離中に行う事
空港でインストールしたMySOSアプリで自主隔離滞在の管理を行います
・待機場所の登録
待機場所に到着したら、アプリを立ち上げ「待機場所」のボタンをタップします。
待機中に待機場所を移動したら、移動先に着くたびにこの待機場所登録をやり直します。
・健康状態報告
毎日8:00までに健康状態を報告します。
アプリを立ち上げ、「健康状態」ボタンをタップすると、体調報告の画面が立ち上がり
、その質問に「はい」「いいえ」で答えるだけです。
・現在地報告
1日に数回、ランダムな時間にスマホに「現在地報告」の連絡が入ります。
この連絡が入ったら、アプリを立ち上げ「現在地」のボタンをタップします。
現在地のGSP情報が送られ登録した待機場所から離れていると警告が来ます。
また、1日に1回、テレビ電話がかかってきて、本人の顔をテレビ電話のカメラで映すように指示されます。
AIで隔離者本人を確認し、GPSで現在地を確認するそうです。
これら報告をしなかったり、何度も待機登録場所から離れていると、隔離契約違反として氏名がニュースなどで公開されるそうです。
自主隔離の終了
所定の自主隔離が終了すると、MySOSアプリで「自主隔離終了。お疲れ様でした」という表示がでて、自主隔離が終了します。
自主隔離が終了したら、公共交通機関の利用など普通の生活ができるようになります。